› サイレント・ドライブ › 2012年04月17日

2012年04月17日

NTN作小型EV

先日タジマというエントリー記事を書きましたが、その詳細です。


2人乗り小型EVで、後輪側の2輪にこの小型インホイールモータシステムを搭載している。2輪合計で、最大出力は8kW、最大トルクは600Nm。容量4.1kWhのリチウムイオン電池パックを搭載している。車両サイズは全長2780×全幅1400×全高1440mm。タイヤサイズは155/55R14。

新東名で実証実験をしましたが、軽自動車としての登録(仮登録か?)しているということなのでしょうか?このフレームなどを見ると衝突安全性の問題もあるので、新規格小型自動車(EV専用)に向けてということでしょう。

駆動系、制御系が安く提供できるなら、いわゆるコンバートPHEV(レンジエクステンダー)にマッチすると思います。純粋なEVに向けての開発とは思いますが、いわゆるコンバートEVはバッテリーの価格や搭載に問題もあり、極短距離の使用しか出来ません。今使っているガソリン車のエンジンを発電専用にして、タイヤをインホイールモーター付に変更、バッテリーの搭載量は少なくて良い。


この小型EVはサプライヤーが次世代自動車の部品を開発する上でも良いかも知れません。トヨタ系でコムスなどが1人乗りEVを開発したりしていますが、小型EVは大メーカーからすると隙間的なものだと思うのです。大メーカーに部品を供給している企業が小型EVを自社またはグループで開発、製造、販売まで行うことは、普通車への部品提供の上でも優位に立てるのではないでしょうか?

  


Posted by 神前あそん at 11:35Comments(0)電気自動車

2012年04月17日

充電池開発

開発のプレスリリースはされるが、発売したというリリースはあまりないですね。



多くの企業がリチウムイオン二次電池の開発をしています。実際に製品化されているものも多いのですが、情報としてはあまり多くは無いようです。例えば、日立では1999年には18650タイプではない円筒形の小型セルを集合させたモジュールをHEV向けに提供を始めています。実用としてはテスラより早かったといえます。日立ビークルエナジー

三菱重工のBTを注目していましたが、三菱自動車では自社共同開発のBTの他、東芝製のBTを採用していますが、三菱重工製のBTを使うという話は聞きません。三菱重工では自社製品向けや定置用として販売しているようですが、今年のピークス参加車に採用とのことで注目を集めることになるかも知れません。

日立は円筒型、角型両タイプのBTを製造販売しているとのことです。円筒形のセルとしては18650という言い方だと40108(第二世代)40092(第三世代)という感じでしょうか。平均電圧はいずれも3.6Vで、各5.5Ah、4.4Ahという性能です。ただ、民生用として利用可能な18650タイプを推進しているパナソニック製と比べてどうか?少し気になります。

現在、多くの企業が提携してスマートグリッドとEV充電の連携など研究を始めていますが、EVの充電は基本自宅充電だと考えます。当分はEVで遠出しようと考える方は多くないとも思います。ここで考えたのはバッテリーの性能が向上して、いろいろなパターンで容量が増えます。小型軽量化して搭載量を増やすとかサイズなど変わらず容量が増えるとか・・この場合、自宅充電が基本とはいえ充電時間が長くなる可能性があります。そこで家庭用の倍速充電器(急速充電はBTに良くないし、価格も高くなりますし)を低価格で供給して欲しいと思います。

バッテリーのコストパフォーマンスが向上し小型軽量化が進めばEVでの遠出も可能になるかも知れません。その時こそ公共施設や道の駅、高速道路に急速充電器の設置が必要になるのではと思うのです。まあ、現状どんどん急速充電可能な施設が増えていることは、EVの普及を後押ししBTの性能向上に寄与するとは思います。

日立ビークルエナジー社のモジュール
  


Posted by 神前あそん at 09:18Comments(0)電気自動車