› サイレント・ドライブ › 2011年12月10日

2011年12月10日

EV産業における水平分業

果たして、EVはPCのようにコモディティー化するのでしょうか?



自動車産業はメーカーを頂点とした垂直分業の形態です。家電やPC、特にPCはメーカー製品もありますが、パーツを調達してアマチュアが組立てても製品として機能します。家電はアマチュアが組立てるのは難しいですが、組立産業化していることは間違いありません。

では巷でいわれるEVはどうでしょう?現在でもコンバートEVとしてホビー的に組立てています。中には10万kmを超える走行距離を走破したコンバートEVもあります。しかし選択肢が少なすぎ、メーカー製EVのような性能や価格を実現することは難しいです。先般発売された三菱のi-MiEV/Mの価格や補助金を考えると改造電気自動車ビジネスなどは成立しがたいように思います。

もしEVに関わる部品メーカーがメーカーの下請けとして供給するだけではなく、部品産業として部品の供給をすれば少しは明かりが見えるかもしれません。例えば、試金石としてドイツのストリート・スクーターのプロジェクトのようなEVが世にだされ、そこに参加する企業が完成車向けだけではなく部品単独で販売するようになれば、小零細企業が自動車を製造することが可能になるかも知れません。

とはいえ、それ以前に日本の規制など完成品を作るにはハードルが高すぎる気がします。良い部品が簡単に調達でき、価格もそれなりであれば改造EV事業も小零細向けの産業になると思います。今後出来るといわれている新規格がどのようになるかは不明ですが、軽自動車以下のクラスであれば中小の完成品メーカーも参入できるのではと思います。

画像はE2Aより
  


Posted by 神前あそん at 18:13Comments(0)電気自動車