› サイレント・ドライブ › 2012年09月07日

2012年09月07日

コンバージョンビジネス

EVコンバージョンビジネスは大規模では成り立たないが小規模過ぎては・・・


規模が小さいとパーツなどの量産効果が薄く痛し痒しな現状です。新生デロリアンに対する記事を読みいろいろと考えました。

記事では2020年頃にはEVの本格普及トレンドが明確になり、EVコンバージョン・ビジネスの可能性は広がるだろう。とのことですが、単なるコンバートビジネスでは短命短期間で終了すると思われます。単なるコンバートであれば記事でも言うように商用車がターゲットになります。ただ、日産が三菱がそういった商用のバンやトラックを発売します。技術面や価格面で町の整備工場が行うコンバートビジネスでは太刀打ちできなくなって行きます。

ということで、早急に低価格のコンバージョンキットを探して、コンバートEVが効果を発揮するもう一つのターゲットに向けて訴求していかないといけないと思うのです。もう一つのターゲットとは地方の農村部です。農作業用の軽トラックを所有している率は非常に高く、日常の足としてもよく使用されています。ただ、それで長距離を走るということはありません。過疎化が進む地域では給油にも苦労するところが出てきています。所有する軽トラックをEV化することのメリットは大きいです。

先の投稿でイタリアのコンバートEV事情を書きましたが、最低限の部品で自作の場合2000~3000ユーロでコンバート出来るらしいです。日本円に直して20~30万円と格安です。日本では部品代で50~60万円は必要ですが、パーツ、バッテリー(鉛)、コンバート費用で80万円以下に出来れば需要は大きいのではないかと考えます。まあ、エアコンとか最新のシステムとかはガマンするとして。


初めに戻って、コンバージョンビジネスとしては新生DMCの方法は賛同するものです。ただ、闇雲に旧車(単なる古いクルマという意味ではなく)をEV化すれば良いというものではありませんが、方向としては大いに賛同します。というか、良く似たことを考え続けているのでシュミレーションしている部分を他社が実証実験していると思うくらいです。

特に新生DMCが在庫にあるものではなく、新たな素材でも取組むことは応援したいと思います。いずれSilentDriveとして活動した暁には考えや計画を明示して行きたいと思います。

SilentDriveでは海外の電気自動車の輸入、コンバートEV用パーツの輸入、EVの製造を事業目的としています。EVの輸入から始める予定ではありますが、恥ずかしながら資金不足で停滞しています。まずは立上たいと考えていますので、パートナー様やスポンサー様を募集します。条件的にはパートナー様、スポンサー様に優位になるように考えています。ご興味をお持ちの方はお問合せ下さいませ。

新生DMCにあるデロリアン
  


Posted by 神前あそん at 12:12Comments(0)電気自動車

2012年09月07日

イタリアのコンバートEV

イタリアでは、電気自動車の普及のための法令が自動車の改造に道を開きます。


日本でもコンバートEVの改造指針が示され、コンバートEVを製作する事例が多くなって来ました。ただ、この記事にあるような費用で製造することは難しいです。 質の高い部品(リチウムバッテリー含む)で12000ユーロとのことですが、日本ではコンバートEVパーツでスタンダードなパーツ+鉛バッテリーのものでそのくらいです。パーツの選択の幅が大きいというのは良いことだと思います。

スマートのEV化キットのページ Ecarsnow.itは団結することが(財布の)力になると期待している。改造の注文を沢山集めることで、主要な部品の入手コストを下げ、その地域に存在している自動車整備工場や自動車電機系統修理工場で、普通自動車を電気自動車へと改造することが出来る。最小ロットであるスマート10台のかいぞうなら、コストは9000ユーロとなる。としています。日本でもコンバートEV改造教室で改造ビジネスに参入する町工場の方もチラホラと出てきています。

日本では軽を含む小型車の種類が多すぎて、コンプリートなキットとして提供するのはちょっと難しいと思います。某社がコンプリートなキットを出しましたが、長年売られている軽トラや軽ワゴン、各メーカーの主力小型車に限定してキット化すると良いのかも知れません。イタリアや欧州では都市部への自動車での侵入に規制がある都市が多く、その場合でもEVは規制がかからないことが多いです。コンバートEVのメリットが多く今後ますます増えて行くと思います。ということで、日本でもいろいろな取組はあるようですが、コンバート車両が13年を超えていても税金の割増はしないとか、コンバート部品に補助金を出すとか、実効的な取組が欲しいところです。

イタリアのコンバートキット

  


Posted by 神前あそん at 10:50Comments(2)電気自動車